八尺瓊勾玉/Yasakaninomagatama

八尺瓊勾玉は、日本神話に登場する三種の神器の一つであり、神聖な宝物として崇められています。

**玉(ぎょく)**と呼ばれる装飾品の一種で、皇位継承の証として重要な役割を担っています。

• 三種の神器:

1. 八咫鏡(やたのかがみ) — 知恵と真実の象徴

2. 天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)(草薙剣) — 勇気と力の象徴

3. 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま) — 慈愛や調和の象徴

1. 八尺瓊勾玉の名前の意味

• 八尺(やさか):

• 「八」は数の多さや神聖さを示し、広大や豊かさを表します。

• **「尺」**は長さの単位ですが、ここでは単に「大きい」ことを意味します。

• 瓊(に):

• 美しい宝石や玉を指します。特に翡翠や瑪瑙などが使われることが多いです。

• 勾玉(まがたま):

• 曲がった形状をした装飾品で、古代の祭祀や装飾に用いられました。

• 胎児の形に似ているとされ、生命や再生の象徴とされています。

2. 神話における八尺瓊勾玉の登場

◇ 天岩戸神話

八尺瓊勾玉が最も有名に語られるのは、**天岩戸(あまのいわと)**の神話です。

1. 天照大神の隠れ

• 弟である**須佐之男命(すさのおのみこと)**の乱暴な振る舞いに怒った天照大神は、天岩戸に隠れてしまいました。

• 太陽神である天照大神が隠れたことで、世界は暗闇に包まれてしまいます。

2. 神々の策略

• 困った神々は、天照大神を岩戸から誘い出すための儀式を行いました。

• この時、天児屋命(あめのこやねのみこと)と布刀玉命(ふとだまのみこと)が八尺瓊勾玉や八咫鏡を使って祭祀を行います。

3. 八尺瓊勾玉の役割

• 八尺瓊勾玉は、天照大神を祀る場で輝かせ、神々の権威と調和の象徴として掲げられました。

• 天照大神はその様子を見て興味を持ち、岩戸を少し開いた隙に引き出され、世界に再び光が戻ったのです。

3. 八尺瓊勾玉の象徴的意味

◇ 生命と再生の象徴

• 勾玉の曲線は、胎児や月を連想させる形状であり、生命の誕生や再生を象徴します。

• 古代の人々は、勾玉に霊的な力や守護の力が宿ると信じていました。

◇ 調和と平和の象徴

• 勾玉は、円にはなっていない未完成の形をしており、成長や進化を示唆しています。

• 天照大神の再臨を祝う儀式で使われたことから、争いを鎮め、平和をもたらす力の象徴とされています。

◇ 皇位継承の証

• 八尺瓊勾玉は、三種の神器の一つとして、天皇家の正統性を示す重要な宝物です。

• 皇位継承の儀式では、八尺瓊勾玉は皇居の**賢所(かしこどころ)**に安置され、天皇の即位を象徴します。

4. 八尺瓊勾玉の現存と伝承

八尺瓊勾玉の現存については、明確には知られていませんが、伝説や伝承に基づくものがいくつか存在します。

◇ 皇居の賢所

• 八尺瓊勾玉のレプリカは、皇居の賢所に安置されています。

• これは皇位継承の際に重要な役割を果たします。

◇ 熱田神宮と伊勢神宮

• 三種の神器のうち、草薙剣は愛知県の熱田神宮に、八咫鏡は三重県の伊勢神宮にそれぞれ祀られています。

• 八尺瓊勾玉もまた、神聖な宝物としてその存在が崇拝されています。

5. まとめ

八尺瓊勾玉は、日本神話において重要な役割を果たす神聖な宝物です。

• 生命の象徴として、誕生や再生を祝う儀式に用いられました。

• 調和の象徴として、天照大神の帰還を促した神話に登場します。

• 皇位継承の証として、現代においても天皇家の正統性を示す重要な存在です。

八尺瓊勾玉の輝きは、古代から続く日本の信仰や文化の象徴として、今なお人々の心の中に生き続けています。

\ 最新情報をチェック /

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました