七大天使とは、ユダヤ教、キリスト教、およびイスラム教の伝承において、特に重要な地位を持つ天使たちを指します。
彼らは神の最も近くに仕える存在であり、神の意志を実行する役割を担っています。
七大天使の名前や役割は宗派や文献によって若干異なりますが、一般的には以下の7人が挙げられます。
1. ミカエル(Michael) — 戦いと正義の天使
2. ガブリエル(Gabriel) — 神の伝令の天使
3. ラファエル(Raphael) — 癒しの天使
4. ウリエル(Uriel) — 知恵と啓示の天使
5. ラグエル(Raguel) — 調和と復讐の天使
6. サリエル(Sariel) — 死者の魂を見守る天使
7. レミエル(Remiel) — 希望と復活の天使
1. ミカエル(Michael) — 戦いと正義の天使
• 役割:
ミカエルは、神の軍の総司令官であり、悪と戦う守護者です。
サタンとの戦いで知られ、信仰の中では邪悪から人々を守る存在として崇拝されています。
• 象徴:
• 剣や槍
• 盾
• 竜を踏みつける姿
• 関連するエピソード:
『ヨハネの黙示録』では、ミカエルが天使の軍勢を率いてサタンを追放したとされています。
2. ガブリエル(Gabriel) — 神の伝令の天使
• 役割:
神のメッセンジャーとしての役割を担い、重要な神託を伝える天使です。
特に預言者や聖人に対して神の言葉を告げる場面で登場します。
• 象徴:
• 白百合(純潔の象徴)
• ラッパ(最後の審判の告知)
• 関連するエピソード:
『ルカによる福音書』では、ガブリエルが聖母マリアにイエス・キリストの受胎を告げる受胎告知を行いました。
3. ラファエル(Raphael) — 癒しの天使
• 役割:
病気や心の傷を癒す力を持つ天使で、旅人や弱者を守る存在でもあります。
• 象徴:
• 魚(癒しの象徴)
• 杖
• 関連するエピソード:
『トビト記』において、ラファエルは旅人に扮し、青年トビアを導き、彼の父トビトの視力を回復させました。
4. ウリエル(Uriel) — 知恵と啓示の天使
• 役割:
神の光を象徴し、人間に知恵や真理を与える役割を担います。
時に神の怒りを執行する天使としても描かれます。
• 象徴:
• 松明や光
• 巻物
• 関連するエピソード:
一部の伝承では、ノアに洪水の到来を警告したのはウリエルであったとされています。
5. ラグエル(Raguel) — 調和と復讐の天使
• 役割:
神の秩序と正義を維持する役割を担い、不正を裁く存在です。
天使同士の調和を保つ役割もあるとされています。
• 象徴:
• 天秤(正義の象徴)
• 関連するエピソード:
**『エノク書』**では、ラグエルは堕天使を裁き、神の正義を執行する存在として描かれています。
6. サリエル(Sariel) — 死者の魂を見守る天使
• 役割:
魂の守護者として、人間の死後の魂を導く役割を持つ天使です。
また、堕天使の監視者としての役割も担っています。
• 象徴:
• 鎌(死の象徴)
• 書物(魂の記録)
• 関連するエピソード:
『エノク書』では、サリエルは魂を見守る役割を担い、最後の審判の際に魂の行き先を決定します。
7. レミエル(Remiel) — 希望と復活の天使
• 役割:
復活と希望の象徴として、死者の魂に安らぎを与える存在です。
また、終末において復活した魂を導く役割を持つとされています。
• 象徴:
• 光の冠
• 白い衣
• 関連するエピソード:
『エノク書』では、レミエルは復活の日に備え、正しき魂を見守る天使として登場します。
まとめ
七大天使は、神の異なる側面を象徴し、人間の霊的な成長や救済を助ける存在として描かれています。
それぞれの天使は次のような役割を担っています。
• ミカエル:正義と守護
• ガブリエル:神の言葉の伝達
• ラファエル:癒しと保護
• ウリエル:知恵と啓示
• ラグエル:秩序と裁き
• サリエル:魂の監視
• レミエル:復活と希望
これらの天使たちは、多くの宗教や文化において、人間を導き、神の意志を体現する存在として信仰されています。

