ラウンドシールド/Round Shield

1. ラウンドシールドとは?

**ラウンドシールド(Round Shield)**は、円形の盾で、古代から中世にかけて幅広く使用されました。
特に、ヴァイキング、ギリシャ軍、ローマ軍、ケルト戦士などが愛用した盾として知られています。

基本的な特徴:

  • 完全な円形のデザイン(直径60~90cm程度)
  • 中央に「ボス(盾の突起部分)」があり、打撃攻撃を防ぎやすい
  • 木製が基本で、革や金属で補強されることが多い
  • 軽量で機動性が高く、攻防のバランスが優れている
  • 戦士の象徴として、紋章や装飾が施されることが多い

ラウンドシールドは、単なる防具としてだけでなく、
英雄や神々の戦いを象徴するアイテムとして、神話や伝説の中に登場します。


2. ラウンドシールドの神話・伝説における役割

① ノルス神話:「雷神トールの盾」

  • 北欧神話の雷神トール(Thor)は、戦場でラウンドシールドを用いたとされる。
  • 彼の盾は「山のように堅牢で、どんな攻撃も弾き返す」と語られる。
  • ヴァルハラ(Valhalla)に集う戦士たちも、ラウンドシールドを持ち、神々の戦いに挑む。

② ギリシャ神話:「アキレウスの神の盾」

  • 英雄アキレウス(Achilles)は、ヘファイストス(Hephaestus)が鍛えた神の盾を持っていた。
  • この盾は、黄金に輝き、宇宙の象徴が刻まれていたとされる。
  • トロイ戦争において、アキレウスはこの盾を使い、数々の攻撃を防ぎながら戦った。

③ ケルト神話:「赤き盾の戦士」

  • ケルトの英雄クーフーリン(Cú Chulainn)は、ラウンドシールドを用いたとされる。
  • 彼の盾は、戦場で血に染まり、「赤き盾」として伝説となった。
  • クーフーリンの盾は、戦士の魂を宿し、持ち主の怒りに応じて輝きを増すとされた。

④ ローマ神話:「軍神マルスの盾」

  • ローマの軍神マルス(Mars)は、ラウンドシールドを持つ戦士の守護者だった。
  • 「神の盾(Ancile)」という伝説の盾があり、ローマの守護神ユーピテル(Jupiter)によって与えられたとされる。
  • この盾は、都市の存亡を左右する神聖な盾として、祭儀で用いられた。

3. ラウンドシールドの神話的な特徴

① 英雄の守護の盾

  • 神々や英雄の盾として、ラウンドシールドは「絶対的な守り」を象徴する。
  • アキレウスの盾のように、神の手で作られた特別な盾として登場することが多い。

② 戦士の魂を宿す盾

  • ノルス神話やケルト神話では、盾は単なる防具ではなく、持ち主の魂を宿すとされる。
  • 戦いの中で血や汗を吸収し、持ち主の力と一体化する。

③ 神聖なる都市の守護盾

  • ローマの「神の盾」のように、盾は都市や国を守る聖なる存在として扱われることがある。
  • これは、盾が「防御の象徴」であることを示す。

4. まとめ

円形の盾で、機動力と防御力のバランスが取れている
ノルス神話、ギリシャ神話、ケルト神話、ローマ神話などに登場
神の手によって鍛えられた特別な盾として語られることが多い
戦士の魂を宿し、都市や国家を守る象徴としても扱われる

ラウンドシールドは、神話や伝説において「英雄の防御の象徴」として語られる盾のひとつです。

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