祈り手/Prayer

◆ 概要:祈り手とは?

祈り手は、神や精霊などの超越的存在に祈りを捧げ、加護・奇跡・癒し・浄化といった「神聖な力」を仲介・発動する存在です。
彼らは自らが力を振るう戦士や魔術師ではなく、神意を受け取る器であり、時に巫女や僧侶、司祭、神託者と重なる役割を担います。


◆ 神話・伝承における祈り手

世界各地の神話には、「神に仕える者」や「神意を伝える者」としての祈り手が登場します。

● 主な類型

地域神話的祈り手説明
日本神話巫女・神子(みこ)神との交信を行い、神託を下す。舞や言霊を通じて神意を伝える
ギリシャ神話ピュティア(デルフォイの巫女)アポロン神の神託を預かる存在。予言者でもある
ユダヤ・キリスト教預言者(プロフェット)神の言葉を受け、民に伝える仲介者。
北欧神話ヴォルヴァ(呪女)精霊と交信するシャーマン的存在で、戦いや未来を予見する力を持つ
インカ・マヤシャーマン/神官祭祀と祈祷により自然神と交信し、雨乞いや癒しを行う

◆ ゲームにおける職業としての祈り手

ファンタジーRPGでは、「祈り手」は戦士や魔法使いとは異なる支援職/神聖系キャスターとして位置づけられることが多いです。

● よくある名称と類型

類型
Prayer/Prayist祈ることで奇跡を引き出す者
Devout(敬虔者)信仰心が力に直結する職
Intercessor(執り成す者)神と人の間を仲介する祈祷師
Cleric / Priest / Acolyte神殿所属の正式な聖職者
Oracle / Prophet神の啓示や未来を伝える祈り手

◆ 典型的な役割と能力

祈り手は戦闘職ではありませんが、味方の支援、敵の無力化、神聖な力による祝福などを担います。

能力分類代表的スキル・魔法説明
回復「癒しの祈り」「神の恩寵」味方のHPや状態異常を回復
強化「祝福」「神気充填」味方の攻撃力・防御力などを一時的に上昇
防御「守護の祈り」「聖盾」結界や加護でダメージを軽減・無効化
浄化「穢れ払い」「不浄の拒絶」呪いやアンデッドを浄化・撃退
神託「予言」「天啓の導き」敵の行動予測・罠の発見・未来視など
儀式「天の儀式」「契約の祈り」特定条件下で強力な効果を発揮する大技

◆ 特徴的な装備・戦術

祈り手は基本的に直接戦闘を避け、後衛に位置することが多いです。

  • 装備:杖、数珠、聖書、祈祷鈴、聖具など
  • 防具:ローブ系が多く、防御力は低めだが魔防や加護を持つ
  • 戦術:敵の攻撃を受ける前にバフ・デバフを整え、仲間の戦線維持を支援する

◆ 物語や世界観での位置づけ

内容
立場神殿や教会に所属する聖職者/巡礼者/独立した放浪の祈祷師など
性格的傾向敬虔、博愛、神秘的、時に狂信的/人間不信な側面もあり得る
物語上の役割神託を授けるキーパーソン/主人公の導き手/神の意志の代理者としてのラスボス

◆ 他職との違い・関係性

職業違い
プリースト/司祭教義や儀式に忠実な制度化された神職。祈り手はより素朴な信仰の実践者にもなれる
オラクル(神託者)未来視に特化した予言型。祈り手は癒し・加護系に広く対応
シャーマン精霊や自然と交信する祈祷者。神と直接つながる祈り手とは霊的経路が異なる
パラディン神の力を借りる戦士。祈り手は非武装・非戦闘の精神的役割が主軸

◆ 祈り手が登場する代表的作品

作品祈り手的職業の例
ファイナルファンタジーシリーズ白魔道士、祈り子(FFX)など
タクティクスオウガクレリック、エクソシストなど
ドラゴンクエストシリーズ神官、僧侶職、教会のシスターなど
クトゥルフ神話TRPGカルト教団の祈祷者や神託を受ける狂信者
Fateシリーズルーラー、神託者、聖人枠のサーヴァントなど
ブラッドボーン“聖職者の獣”のように、祈りが異形に転じた存在も

◆ 世界観での活かし方

  • 宗教的階級制度の中での祈り手の立場(下級神官、放浪の祈祷者、異端の予言者など)
  • 神との契約や試練を通じて、祈り手が神の意志に目覚めていく過程
  • 信仰と呪いの対比:癒し手であるはずの祈り手が、禁忌の祈りに触れて闇に堕ちる展開
  • 信仰なき者との葛藤:合理主義者との対立構造でドラマ性を出す

◆ 総括

要素内容
職業名祈り手(Prayer/祈祷師/敬虔者)
主要能力回復、加護、浄化、予言、神の奇跡の媒介
装備傾向ローブ、聖具、祈祷用の杖・書など
物語での立ち位置神の意志を伝える者/癒し手/導き手/時に殉教者や狂信者
対応関係プリースト、オラクル、巫女、司祭、神官といった職と重なる部分多数

\ 最新情報をチェック /

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました