**大嶽丸(おおたけまる)**は、日本の伝説や妖怪譚に登場する鬼神の一つです。特に関西地方を中心に語られていますが、伝承によってその姿や物語にはさまざまなバリエーションがあります。
概要
• 正体: 大嶽丸は強大な妖怪または鬼神として知られています。
• 住処: 伊吹山(現在の滋賀県と岐阜県の境)や鈴鹿山(現在の三重県)に棲んでいたとされます。
• 特徴: 優れた妖術や雷を操る力を持ち、嵐を呼ぶ存在とされています。
主な伝説
1. 伊吹山の鬼神
• 伊吹山に棲む大嶽丸は、人間に害をなす恐ろしい存在でした。
• 朝廷はこの鬼を討伐するために武将を送りましたが、彼の妖術によって多くが敗れ去りました。
• 最終的には、坂上田村麻呂や藤原保昌などの英雄が討伐したとされています。
2. 鈴鹿山の伝説
• 鈴鹿山では、大嶽丸が美しい女性の姿に化けて人々を惑わしたとも言われています。
• 特に「鈴鹿御前」という女神が登場する物語では、大嶽丸は彼女と対峙し、ついに討伐されたという展開が語られます。
能力
• 妖術: 風や雷を操るほか、姿を自在に変える力を持つとされています。
• 武術: 巨大な剣や鉄の棍棒を振るい、怪力を誇ったとされています。
• 再生能力: 傷ついてもすぐに回復する強靭な体を持つとされています。
信仰と影響
• 大嶽丸の討伐譚は、悪を討つ英雄譚として語られ、武士たちの間で語り継がれました。
• また、大嶽丸の存在は雷神信仰とも結びついており、自然の脅威に対する畏怖の対象として信仰されたとも考えられています。
関連する作品
• **『今昔物語集』や『太平記』**などの古典文学には、大嶽丸に関する物語が収録されています。
• 現代では、ゲームやアニメなどの創作作品にも登場し、妖怪や鬼神の象徴として親しまれています。
大嶽丸の伝説は、日本の民話や神話の一環として、今なお多くの人々に語り継がれています。

