「フェンサー(Fencer)」は、神話というよりは歴史的・文化的背景、そしてゲームにおける職業分類として発展した剣術士・軽装剣士の一形態です。鋭く、素早く、華麗に戦うスタイルを象徴するフェンサーは、知性と技巧を兼ね備えた職業として描かれることが多く、重戦士や魔法職とは一線を画す存在です。
1. 語源と基本概念
- 「フェンサー(Fencer)」は英語で「剣士」「剣術家」を意味します。
- 特に西洋のレイピア(細剣)を用いた剣術=フェンシングの使い手を指すことが多いです。
- 一撃必殺のパワーではなく、精密さ・反射神経・技術力を重視する戦闘スタイル。
2. 歴史・文化的背景
● ルーツは西洋の剣術文化
| 時代 | 特徴 |
|---|
| 中世後期〜ルネサンス期 | 騎士の剣術から発展し、決闘文化が普及。 |
| 16〜17世紀ヨーロッパ | レイピア(刺突剣)による紳士的な戦い、貴族の決闘文化。 |
| 近代フェンシングの源流 | 軽快で洗練された剣術(突きが中心)へと進化。 |
- **デュエリスト(決闘者)**とも重なる存在で、名誉や礼儀と結びついた職業的スタイル。
3. ゲームにおけるフェンサーの特徴
● 一般的な役割・戦闘スタイル
| 特徴 | 内容 |
|---|
| 武器 | レイピア、サーベル、細剣、片手剣など(斬よりも突きが中心) |
| 防具 | 軽装(回避重視)、マントや薄手の鎧 |
| 攻撃スタイル | 高速連撃、カウンター、突き攻撃、急所狙い |
| ステータス傾向 | 敏捷性・器用さ・回避率・クリティカル率が高い |
| サブスキル | フットワーク(移動技)、パリィ(受け流し)、デバフ(刺突毒など) |
● よくあるポジション
- 回避タンク(敵の攻撃をかわしつつ戦う)
- テクニカルDPS(連撃・弱点狙い)
- デュエリスト(1対1に特化)
- 状態異常付与型(出血・毒・麻痺など)
4. 代表的なゲームにおけるフェンサー職
| ゲーム | 概要 |
|---|
| ファイナルファンタジーシリーズ | 「レッドメイジ」や「剣士」系にフェンサー的要素あり。FFXI・XIVにフェンサー風ジョブあり。 |
| グランブルーファンタジー | クラスⅢ「フェンサー」→「カオスルーダー」などへ派生。デバフ剣士。 |
| ファイアーエムブレム | 剣士・ソードマスターがフェンサー的立ち位置。高回避・高必殺。 |
| ダンジョンズ&ドラゴンズ | スワッシュバックラー系ローグや、デクスタリティ特化のファイターが該当。 |
| Fateシリーズ | 多くのセイバーやアサシンがフェンサー型(例:柳生但馬守宗矩など)。 |
5. フェンサーのバリエーション
| タイプ | 特徴 |
|---|
| デュエリスト(決闘士) | 一対一に特化した戦士。名誉や技術重視。 |
| スワッシュバックラー | 俊敏で派手な身のこなし、軽快な剣士。言動も洒脱。 |
| マタドール型 | フットワークと誘導技に長けた回避型フェンサー。 |
| 呪剣士(マジックフェンサー) | 魔法と剣術の融合。属性剣やエンチャントを使用。 |
| 毒剣士(アサシン型) | 細剣+毒・状態異常で敵を削るタイプ。影の剣士。 |
6. フェンサーの象徴的テーマ
- 「力ではなく技術で勝つ」:鋭さと冷静さを武器にする。
- 「優雅なる戦い」:姿勢・所作・間合いすべてが美的。
- 「一撃を避け、一撃で刺す」:カウンター型の精神性。
- 「孤高の戦士」:一対一を重んじる精神。
- 「名誉と誇り」:剣術に命を懸ける職人的魂。
7. フェンサーが人気の理由
- スタイリッシュで技術的な戦い方に憧れる人が多い。
- 重装や魔法とは違う、「軽妙で俊敏」な動きの魅力。
- デュエリスト的なキャラが持つ「孤高」「クール」な雰囲気。
- ゲームでの「回避・連撃・カウンター」のテクニカルな操作性。
補足:他職との違い
| 職業 | 主な違い |
|---|
| フェンサー | 突き・技巧・回避・軽装。戦術的で優雅。 |
| ソードマン(戦士型) | パワー型の剣士。斬撃・重装備・体力重視。 |
| アサシン/ローグ | ステルス・奇襲・背後攻撃に特化。 |
| ナイト/パラディン | 重装防御型。盾持ちで守備重視。 |
「フェンサー」は一見地味ながら、操作する楽しさ・美しさ・心理戦などを感じさせてくれる奥深い職業です。