キャスター/Caster

キャスター(Caster)」について、神話的背景からファンタジーゲームにおける職業分類、戦術的な役割まで、幅広くご紹介します。


◆ 1. キャスターとは?──職業の基本定義

キャスター(Caster)は、「魔法を詠唱し、遠距離から術を放つ職業の総称」です。
物理攻撃を得意とする戦士や盗賊に対し、キャスターは知力・精神力・魔法力
を基盤とし、元素・召喚・時間・空間・死霊・治癒など、あらゆる超常的現象を操る役割を担います。

この用語は特に英語圏のRPGやMMORPG、TRPGなどで用いられる分類で、**「呪文を唱える職業群」**を指すラベル的な意味合いが強いです。


◆ 2. 神話・古典におけるキャスター的存在

● シャーマンや魔女

  • 神話では「精霊や神と対話し力を借りる者」として描かれる
  • ケルトのドルイド、北欧のセイズ魔術師(巫女)、古代ギリシャのヘカテの巫女などが該当

● 預言者・呪術者

  • バビロニアの魔術師、古代エジプトの司祭、ユダヤ神話の予言者なども、魔法詠唱と儀式に通じた存在で、精神・知識・超常的力の媒体者=キャスター的存在

◆ 3. ゲームにおけるキャスター職の定番イメージ

● キャスターの役割分類(大系)

種別説明
攻撃型キャスター炎・氷・雷などのエレメント魔法を主軸とした火力担当(例:ウィザード、黒魔導士)
支援型キャスター味方強化・敵弱体化・バフ/デバフを担う(例:エンチャンター、スペルシンガー)
回復型キャスター味方の体力回復や蘇生、状態異常解除を担当(例:ヒーラー、白魔導士)
召喚型キャスター精霊や魔獣、死者を召喚して戦わせる(例:サモナー、ネクロマンサー)
変則型キャスター時間停止・空間転移・精神支配など、特殊系統の魔術を操る

◆ 4. キャスターに求められる能力

  • 知力(Intelligence):魔法の威力とMP効率に直結
  • 精神力(Wisdom / Spirit):MPの総量や回復、状態異常耐性に影響
  • 詠唱速度:戦闘中の立ち回りに大きく影響(短縮スキルが重要)
  • 位置取りと戦略性:紙装甲ゆえに位置選びとタイミングが生命線

◆ 5. 他職との比較

分類特徴
近接物理職(戦士・盗賊など)耐久・機動性が高いが、魔法耐性が低め
キャスター職火力・範囲攻撃・異常効果は強力だが、紙装甲かつ詠唱中は無防備
ハイブリッド職(バトルメイジ、呪剣士など)魔法+物理のバランス型で応用力が高い

◆ 6. ゲームに登場するキャスター職の例

ゲームタイトルキャスター職の例
ファイナルファンタジーシリーズ黒魔道士、白魔道士、時魔道士、赤魔道士、召喚士など
ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)ウィザード、ソーサラー、ウォーロック、ドルイド
エルデンリング / ダークソウル魔術師、預言者、星見、聖職者
ワールド・オブ・ウォークラフトMage, Warlock, Priest, Druid など多彩なキャスター系統あり
ペルソナシリーズ主人公を含め、魔法系スキルを主力に使うキャスター的キャラ多数

◆ 7. キャスターの魅力とロールプレイ性

  • 詠唱の美学:呪文詠唱という儀式的行動が魅力的な演出要素に
  • 元素・霊・死・天体など、多様なテーマが絡む
  • 知識と威厳の象徴:キャスターはしばしば学者や賢者の側面を持つ
  • 脆いが爆発力のある存在:リスクとリターンのバランスが戦術的

◆ 8. キャスターという名称の使われ方(特に「Fate」シリーズ)

Fateシリーズにおいては「キャスター」は英霊のクラスの一つであり、
「魔術を極めた者」「魔法詠唱を主軸とする英雄」が召喚されます。

  • 例)メディア(ギリシャ神話)、ニトクリス(古代エジプト)、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(童話作家であり概念術者)など
  • 基本的に「魔術の大成者・秘術を扱う人物」という扱い

◆ キャスターのまとめ

特徴説明
メイン武器杖、ロッド、タリスマン、魔道書など
防御力非常に低いが、遠距離からの火力・支援に長ける
バトルスタイル詠唱→一撃の爆発力、あるいは継続支援・召喚による戦術型
物語性知識と神秘の象徴として、賢者・導師・魔王候補にしばしば選ばれる

◆ 最後に

キャスター」という職業は、単なる魔法使いではなく、
**“言葉(呪文)によって現実を変える”**という、人類最古の魔法的発想に基づく存在です。

神話、文学、ゲーム…どの世界でも、キャスターの放つ一言には世界の理を揺るがす力が込められています。

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