「魔物使い(まものつかい / Beast Tamer / Monster Master / テイマー)」は、神話やゲームにおいて「魔物や獣、異形の存在を使役し、戦わせる者」として描かれる職業です。直接戦うよりも、強力な存在を支配・調教・召喚して戦場を制する、間接戦闘のエキスパートです。
◆ 1. 魔物使いとは?──定義と基本イメージ
- 獣や魔物を手懐け、戦闘の仲間として使役する者
- 直接の攻撃力は控えめだが、手下(ペット)が強力
- 自然との調和か、魔力による支配かでタイプが分かれる
- 育成や捕獲、指示の出し方にプレイヤーの個性が出る
◆ 2. 神話・伝承における「魔物使い」的存在
神話では「魔物を従える者」は珍しく、以下のように描かれます。
| 文化 | 使役者 | 解説 |
|---|
| ギリシャ神話 | メディア | 魔女であり、魔獣(ドラゴン)を操る魔術を使ったとされる |
| 北欧神話 | ロキの子供たち | ロキの子であるフェンリル(狼)やヨルムンガンド(蛇)は制御不能な存在 |
| 中東伝承 | ソロモン王 | 神に許された知識により、魔神(ジン)を使役していたとされる |
| インド神話 | ラーヴァナ | 魔獣や鬼神(ラクシャサ)を従える魔王的存在 |
| 中国神話 | 仙人や道士 | 妖獣や霊獣を調伏して使役する術を持つ |
→ 神話において「魔物を従える」者は、魔術的才能・高い知性・異端性を持つことが多いです。
◆ 3. ゲームにおける魔物使いの役割と特徴
| 要素 | 内容 |
|---|
| 捕獲・勧誘 | 敵として出てきた魔物を仲間にできる |
| 育成 | 魔物のレベルアップ、進化、配合などを行う |
| 戦闘スタイル | 魔物に指示を出し、遠隔操作的に戦う |
| 役割分担 | 攻撃魔物・回復魔物・補助魔物などを選び編成する |
| 戦術の幅 | 多様な魔物の組み合わせで自由な戦術が組める |
◆ 4. 魔物使いのスキル・技(ゲーム的表現)
| スキル名 | 効果 |
|---|
| スカウトアタック | 敵モンスターを勧誘・仲間にする技 |
| 魔獣指令 | 手下の魔物に特定の行動を指示する |
| ビーストリンク | 自身と魔物の連携攻撃を行う |
| 調教のまなざし | 敵の魔物を一時的に魅了して使役する |
| 魔物強化陣 | 味方魔物の能力を一時的に上昇させるフィールド設置技 |
◆ 5. 魔物使いの装備・外見的特徴
| 項目 | 内容 |
|---|
| 武器 | ムチ、笛、杖、指輪、魔石など |
| 衣装 | 動物の毛皮、魔物の意匠が入った装飾など |
| 仲間の魔物 | スライム、狼、ドラゴン、小悪魔など多種多様 |
| 印象 | 飼育者、魔術師、旅芸人、調教師などがミックスされた雰囲気 |
◆ 6. ストーリーでの立ち位置・性格傾向
| パターン | 解説 |
|---|
| 調教師型 | 獣との絆を大切にするナチュラリスト寄り |
| 支配者型 | 魔物を支配し道具のように使うダーク系キャラ |
| ブリーダー型 | 育成と配合を極めた専門職、理論派 |
| 野生児型 | 魔物と共に育ち、人より魔物との関係が深い存在 |
| ショーマン型 | 魔物と共に見世物や旅芸をする陽気なキャラも |
◆ 7. 有名作品における魔物使い系キャラクター
| 作品 | キャラ / クラス | 特徴 |
|---|
| ドラゴンクエストV | 主人公 / 魔物使い | 敵モンスターを仲間にできる初のシステムで話題に |
| ポケットモンスター | 主人公(トレーナー) | 世界中の魔物を捕まえ、育て、バトルさせる |
| 女神転生シリーズ | 召喚士 / デビルバスター | 悪魔との交渉・合体によって戦力を構成 |
| ファイアーエムブレム | ビーストテイマー | 一部作品において、獣系ユニットを指揮する職が登場 |
| Fateシリーズ | キャスター系魔術師(例:メディア) | 魔物召喚・使役に長けた魔術師の代表格 |
◆ 8. 関連・派生職
| 職業 | 特徴 |
|---|
| 召喚士 | 精霊や幻獣などを一時的に召喚する(契約型) |
| ネクロマンサー | 死者(アンデッド)を使役する |
| ドルイド | 自然と動物の調和型魔法職。変身能力持ちも多い |
| ビーストマスター | より獣系に特化した魔物使いの上位職 |
| モンスターコレクター | 戦いよりも「集める」ことに特化した趣味職 |
◆ 総評
魔物使いは、**「力のある他者を制御する知性と絆」**を象徴する職業です。直接戦うのではなく、仲間にした異形の存在と共に戦場を駆け抜けるその姿は、育成と戦術の深みを楽しむプレイヤーにとって魅力的な選択肢です。