エティン/Ettin

エティン(Ettin)は、特にスコットランドや北欧の神話・伝承に登場する巨人の一種で、しばしば「赤毛の巨人」として描かれることがあります。ただし、これは伝承の種類や時代、翻訳によって異なるため、詳細に分けて解説します。


◆ 名称と語源

  • Ettin(エティン、またはEttin、Etin)は、古英語の「eoten」、古ノルド語の「jǫtunn(ヨトゥン)」に由来します。
  • これらはいずれも「巨人」を意味し、神々に敵対する存在として描かれます。

◆ 赤毛の描写について

  • 一部の伝承、特に中世のバラッドやスコットランドの民話では、**赤毛(red-haired)**のエティンが登場することがあります。
  • 赤毛は、荒々しさ・野性・異質さを象徴し、神々や人間社会とは異なる存在を示す特徴です。
  • 赤毛の巨人という描写は、ケルト系の神話やアイルランドの伝承でも、しばしば英雄や敵として現れる人物に使われます(例:クー・フーリンの敵など)。

◆ エティンの特徴

  1. 多頭の巨人としての描写
    • 多くのバージョンで二つの頭を持つ巨人とされる。
    • この設定は、善悪の二面性、または知恵と暴力の対比を象徴することがあります。
  2. 反逆的存在
    • エティンは神々や人間に敵対する存在として描かれ、しばしば悪の勢力や混沌の象徴です。
    • 北欧神話の「ヨトゥンヘイム」の住人であるヨトゥン(Jötnar)と同一視されることも。
  3. 自然の力の化身
    • 巨人としてのエティンは、しばしば山・雷・嵐などの自然現象を体現する存在と見なされる。

◆ 文学やゲームにおけるエティン

  • 『指輪物語』の作者、J.R.R.トールキンは、「エティンモア(Ettenmoors)」という地名を使用。これは「巨人の荒野」を意味し、エティンを神話的な巨人として扱っている。
  • Dungeons & Dragons(ダンジョンズ&ドラゴンズ)などのファンタジーRPGでは、しばしば「二つの頭を持つ、粗野で暴力的な巨人」として登場。
  • ゲームやフィクション作品では、「赤毛のエティン」という設定がより視覚的・象徴的な意味を帯びて使われることもある。

◆ 関連する神話存在

  • ヨトゥン(Jötunn):北欧神話における巨人で、エティンの原型の一つ。ロキやスカジなどの出自もここにある。
  • フィオナ(Fionn)とベン・アンドナー(Benandonner):アイルランドとスコットランドの間に伝わる巨人の物語(ジャイアント・コーズウェイ伝説)にも、赤毛の巨人が登場する解釈がある。

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