**クロウラー(Crawler)は、神話そのものに固有名詞として登場する存在ではないものの、「這うもの」「地を這い進む存在」**という概念は、世界各地の伝承・神話・宗教・民間信仰において不気味で邪悪な存在の象徴として現れます。
クロウラーという名は主に近代ファンタジー・ホラー・都市伝説において定着しており、恐怖・腐敗・異形・地中世界との繋がりを象徴するモンスタータイプです。
◆ クロウラー(Crawler)の語源と意味
| 項目 | 内容 |
|---|
| 語源 | 英語 crawl(這う)+ -er(~する者)=「這う者」 |
| 類義語 | Creeper(忍び寄る者)、Slitherer(ぬめるように這う者)など |
| 主なイメージ | 手足が不自然に長い/骨ばっている/暗闇や地中を這う/言語を持たない/不気味な存在感 |
◆ 神話・伝承における「這う存在」の例
神話においては「クロウラー」という名前では登場しないものの、地中・闇・死・恐怖・異界との結びつきを持つ這うモンスターが多く見られます。
| 地域 | モンスター | 特徴 |
|---|
| バビロニア神話 | ティアマトの眷属 | 原始の混沌から生まれた異形の怪物たち。うごめく蛇や這う獣が多い |
| ケルト神話 | クロム・クラウフ | 地中に棲み、犠牲を這って喰らう地下の神格。収穫と血の対価を要求する |
| アフリカ神話 | トクロー | 地を這う影の精霊。夜に現れ、人の夢を喰らう。黒い形をしており無声 |
| 日本の妖怪 | ノッペラボウ+ヒダル神 | 顔がなく這って近づく霊、飢餓の精霊。人にのしかかるように出現 |
| 北欧神話 | ニーズヘッグ | 世界樹の根をかじる巨大な蛇龍。地中を這う邪悪の象徴 |
◆ 近代ホラー・ファンタジーにおけるクロウラーの特徴
現代において「クロウラー」という名称は、地下や闇に潜む、異形の人型モンスターとして定着しています。
代表的な特徴:
- 地面や天井を這い回る異形
- 人間に似た形状だが肉が腐っている、骨ばっている、関節が異常
- 暗闇に生きる/音や匂いに反応/目が退化していることも
- 人語を解さない、もしくは断片的な言葉を呟く
- 知性があるか曖昧で、単なる捕食者か、何かを探す存在か不明
◆ 都市伝説・クリーピーパスタに登場するクロウラー
1. フレズノ・ナイトクロウラー(Fresno Nightcrawler)
- アメリカ・カリフォルニア州フレズノで撮影されたという映像に登場。
- 細長い足だけのような存在が夜道を歩いており、「クロウラー」と称されることがある。
- 宇宙人説、精霊説、フェイク説などさまざまな議論あり。
2. バットン・クロウラー(Bottom Crawler)
- 廃墟・地下・深海などに潜む「這って忍び寄る存在」。
- 名前は明示されないが、「クロウラー(這い寄る者)」の典型的特徴を持つ。
- 恐怖の対象として『SCP財団』や『The Backrooms』などにもしばしば登場。
◆ ゲームやTRPGでのクロウラー型モンスター
| 作品 | クロウラー的存在 |
|---|
| Dungeons & Dragons | “Carrion Crawler(死肉喰らい)”=腐敗した肉を食らう巨大なムカデ型モンスター |
| Pathfinder RPG | “Dark Creeper”や“Ghoul Crawler”など、地中や下水に潜む這う人型 |
| ダークソウルシリーズ | 地下墓地や闇の領域にいる、奇形の人型モンスターはクロウラーの典型 |
| ホラーゲーム(例:Outlast、Silent Hill) | 暗所での異形人型モンスターは常に「クロウラー」のイメージを引き継いでいる |
◆ 創作におけるクロウラーの応用例
- 「深層の喰らい手」
- 地中深くに棲む古代の捕食者。人の声を真似るが、姿は歪んだ胎児のような這い回る生物。
- 「忘れられた者たち」
- 地上を追われた古き人間の末裔。目を失い、闇に適応して変異したクロウラー種族。
- 「時間を這う影」
- 記憶や時間の隙間から現れる這う幽霊。クロウラーのように形を持たない影が這い回る。
◆ まとめ:クロウラーとは何か?
| 項目 | 内容 |
|---|
| 定義 | 「這い回る者」。神話的には闇・地中・恐怖の象徴 |
| 起源 | 神話・民間伝承の「地を這う精霊・獣・神格」の集合的イメージ |
| 現代的役割 | ホラーやファンタジーにおける「異形人型」「地下の怪物」「見えざる恐怖の具現化」 |
| 象徴するもの | 闇・変異・退化・飢餓・孤独・不条理・未知への恐怖 |