1. タージェとは?
タージェ(Targe)は、スコットランドを中心に使用された円形の盾で、
特に16〜18世紀のハイランド地方の戦士たちに愛用されました。
基本的な特徴:
- 円形で直径約45〜50cmのコンパクトな盾
- 木製の本体に革や金属の装飾が施されている
- 中央部に「ボス」と呼ばれる金属の突起があり、相手の武器を弾くのに役立つ
- 戦士たちは時に「ダーク(Dirk)」と呼ばれる短剣を盾の裏に隠し持ち、接近戦で活用した
この盾は、単なる防具としてだけでなく、戦士の誇りやスコットランドの象徴としても語られました。
2. タージェの神話・伝説における役割
① スコットランドの英雄「ロバート・ザ・ブルース」の盾
- **ロバート・ザ・ブルース(Robert the Bruce)**はスコットランドの伝説的な王であり、
イングランド軍との戦い(バノックバーンの戦い・1314年)でタージェを使用したとされています。 - 伝説によると、彼の持つタージェには**「スコットランドの精霊の加護」**が宿り、
敵の矢を弾き、斬撃を防ぐ魔法の力を持っていたとされます。
② ケルトの神話:「魔法のタージェ」
- スコットランドやアイルランドの伝承では、魔法のタージェが登場することがあります。
- ある神話では、ドルイド(Druid)たちが魔法を込めた盾を作り、不死身の戦士に授けたとされています。
- **「この盾を持つ者は、どんな呪いにもかからず、敵の刃も通さない」**という言い伝えがある。
③ カルタ・ヴレナ(戦士の盾)
- 一部の伝説では、「カルタ・ヴレナ」という名のタージェが登場します。
- この盾は戦士の魂を守り、死後も霊を導く力を持つとされる。
- もし戦場で倒れても、この盾を持つ者の魂はヴァルハラや天国へ導かれるという話がある。
3. タージェの神話的な特徴
① 戦士の誇りと象徴
- タージェは、スコットランドの戦士たちの誇りを示す盾でした。
- 伝説の中では、勇敢な者だけがタージェを持つことを許されるとされる。
② 精霊や魔法の加護
- スコットランドの伝説では、タージェには精霊の加護が宿るとされることがある。
- 敵の呪いを防ぎ、持ち主を守る神秘的な力を持つ盾として語られる。
③ 運命を導く盾
- 「正しき者が持てば、戦場で勝利をもたらす」
- しかし、不正な者が持てば、逆に災いを招くとされる伝承もある。
4. まとめ
タージェは、単なる防具ではなく、スコットランドの戦士の誇りと伝説を象徴する盾です。
✅ スコットランドの英雄たちが使用した円形の盾
✅ 精霊や魔法の加護を宿し、持ち主を守る神話的な力を持つ
✅ ロバート・ザ・ブルースなどの英雄の盾として語り継がれる
✅ 戦士の魂を導く神聖な盾としての伝承もある
この盾は、スコットランドの歴史や伝説の中で、
勇者の防具、そして神聖なる守護の象徴として語られ続けています。

